「部下が辞めてしまう」と思ったら読むべき本 〜科学的な適職〜「明確」編

「部下が辞めてしまう」と思ったら読むべき本 〜科学的な適職〜「明確」編

2020/9/27(日)
やりがい

みなさんお早うございます、こんにちは今晩は、フリーターから正社員に成り上がりたい男、すぃーもーです。

本日も前回の記事に引き続き、「部下が辞めてしまう」という悩みを抱える上司の方が読むべき本をご紹介したいと思います。

この記事は、私が脱サラして以降約2年半お世話になっているアルバイト先で、そこに就職しようとしていた考えを改め、転職活動(今がアルバイト雇用のため、「転職」と言えるのか不明ですが)を始めようと決心した出来事があったのですが、

この考えを改め転職を目指して参考に読んだ本の内容が、むしろ転職されて言ってしまう企業側が読むべき本だと感じた為に書きました。

そのほんとは、

「科学的な適職 4021の研究データが導き出す最高の職業の選び方」(鈴木祐著 クロスメディア・パブリッシング)

です。

これはおそらくこれから就職・転職をしようとする人にとって有益な本ですが、

むしろ職を変える可能性が比較的低い「上司」と呼ばれる方にとって必読の書だと強く思っています。

こちらの本では、私たちが幸福な仕事に従事する為に、仕事を選ぶ上で本当に重視すべきポイントが科学的な統計結果に基づいて解説されています。

つまり、その「仕事を選ぶ上で本当に重視すべきポイント」を、自らの職場で満たす事ができれば、

社員たちの幸福度は自然と高まり、転職していく可能性が下がるからです。

本日はその重視すべきポイントの一つである、「明確」について書いて参ります。

  1. その組織の価値観がはっきりしている
  2. ダブルスタンダードは現場に混乱しかもたらさない

1、その組織の価値観がはっきりしている

世の中の会社の仕事が機械のように1から10まで指示通りの決まった動きをしていればそれで良いのなら、「明確」さなど必要ありません。

しかし私たち社会人は、必要な場合を除きほぼ大半の時間を上からの指示を待たずに自分の頭で考えて行動を決めて行く事が求められます。

自分の行動を決めるときの材料となるのが、自分が属している会社組織の価値観です。

この組織では何が正解で何が間違いとされるのか、それが誰の目にも明らかになっていれば、

社員はスムーズに意思決定をして仕事にとりかかれます。

鈴木さんは本の中でアマゾン社を例に説明されていました。

「 なかでも有名なのがは、 Amazon が急速に成長した時期に全従業員のデータベースを構築した事例でしょう。このデータベースに従業員の行動が定期的に記録され、誰の動きが会社の成長に役立ったのかがひと目でわかりました。」

「 その目的は、信賞必罰をハッキリさせることです。『功績あればこれを賞し、過ちあればこれを罰する』のは経営の王道ですが、Amazon ほど合理的に徹底した企業は他にありません。」

<参考文献> 鈴木祐 『科学的な適職 4021の研究データが導き出す最高の職業の選び方』 クロスメディア・パブリッシング 2019年 122項

これはつまり、「役職者だから情状酌量の余地があって、平社員にはそんな余地はない」と言った不公平さを一切なくした、超合理的な価値基準であるとも言えます。

私はアマゾンで働いた事がないので何とも言えませんが、何が会社の貢献とみなされ、その貢献がどんな社員であろうと正しく評価される社風は、とても魅力的な会社だと誰でも感じます。

これが徹底されていれば、「なんであいつが俺よりも早く出世するんだ。」「なんで俺よりもあいつの方がボーナスが高いんだ」という不公平感も生まれません。

2、ダブルスタンダードは現場に混乱しかもたらさない

「ウチの上司は社長にはAと言うけど、我々部下にはBと言う」

「この前は『利益だ』と言っていたのに今度は『売上だ』と言う。なぜ変わったのか聞いても説明してもらえない」

こんな愚痴は居酒屋に行けばいくらでも聞く事ができます。

またこれ以外でも、

「上司と先輩が対立しており、両者の間で板挟みなっている」なんて職場もよくあります。

上司から指示が飛んできて業務に当たっていたら、先輩から

「それは後回しだ、こっちからやれ」と言われた。

しかし私は上司からの指示だからと断ろうとすると、「俺の言った通りにすれば大丈夫だ」とその先輩に押し通されてしまい、

後々上司から「なんで頼んだ仕事をやっていないんだ」と問い詰められる。

こんな状態では誰だって職場が嫌になります。

鈴木さんは本の中で、南フロリダ大学のメタ分析を取り上げられ、「上からの指示が一貫しない」ことが

社員の健康を害するという研究結果が出ていることに触れられています。

これを鈴木さんは

タスクの明確さ

<参考文献> 鈴木祐 『科学的な適職 4021の研究データが導き出す最高の職業の選び方』 クロスメディア・パブリッシング 2019年 122項

と表現されており、そしてこの「タスクの明確さ」についても Amazon は抜かりなく徹底されているそうです。

「 タスクの明確化という点でも、Amazon は抜かりがありません。 ジェフ・ベゾスが常に『顧客第一』のビジョンをかかげて行動し続けているのは有名な話。カスタマーの体験を上げるためなら株主の短期的な利益を犠牲にすることもいとわず、社内のタスクはすべて『客のためになるか?』の一点をもとに構築されます。これなら社員も迷いようがありません。」

<参考文献> 鈴木祐 『科学的な適職 4021の研究データが導き出す最高の職業の選び方』 クロスメディア・パブリッシング 2019年 124項

さらに細かな Amazon の例も取り上げられていますが、詳細はぜひ鈴木さんの本を読んでいただきたいと思います。

社内の行動、意思決定、評価、給与などなど、あらゆる価値基準が誰の目にも「明確」であることは、

日々の社員の仕事から迷いをなくし、不満までも取り払ってくれるのではないでしょうか。

私たちはそんな職場を選べるように努力するとともに、会社組織を指揮する立場の方は自らの組織で

「明確」な価値基準を設けて徹底することで、貴重な戦力の流出を防げるようになるはずです。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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