上司の問題を押しつけられて苦しむ部下

上司の問題を押しつけられて苦しむ部下

2020/12/09(水)
人材育成

みなさんこんばんは、正社員を目指している30代半ばフリーターのおっさんです。

本日は、「こんな上司は嫌だ」の代表、自分の問題を押しつけてくる上司、についてお話ししたいと思います。

この話はフィクションではなく、私が実際に見聞き、体験した実体験の話です。

自分が解決できない問題を部下に押しつける最悪な上司

私の職場は課長が1名、その他係長、主任、一般、契約、派遣、アルバイトと、多種多様な役職・雇用形態の方々で構成されております。

人数は全部で20名ほどで、第一工場と第二工場の2つに分かれて在籍しています。

課長は第一工場に常駐しており、そこの調整や管理をしつつ、第二工場のそれは主任や一般社員に代行させています。(私は第二工場に在籍)

もしも第二工場で重要な案件が出た際は課長も顔を出す、そんな体制で日々の業務が流れています。

また、第一工場も第二工場も一つの会社の敷地なのですが、そこにはいくつかの下請け会社が同居しています。

困ったことに第二工場にいる、課長よりも年下の一般社員(Aさんとします)が、とにかく課長と仲が悪く、課長の意向を聞き入れない人でした。

どうやらAさんは、課長よりも社歴は浅いものの、この工場内の他の下請け会社で働いていた年数が長かったようで、工場内の事は課長よりも詳しいのです。

その為、上司である課長の指示では非効率だ!もっと良い案が俺にはある!的なことを言ってしまうので、いつも2人は衝突していました。

やりづらくなった課長は、このAさんがいる第二工場の調整・管理役をAさんではない他の社員に変えました。

交代したその社員も、Aさんよりは社歴は長いがこの工場に在籍していた期間はAさん未満のため、結局課長と同じように衝突しては同じ事の繰り返しです。

しかも交代させられた社員は気が優しい性格で、Aさんに強く言われると言い返せなくなってしまいます。

ただでさえ役割を奪われて面白くないAさんは、粗探しのようにクレームを出します。

終いには自分の思い通りの指示を出せているのかを毎日チェックする為に、その日やる業務とメンバー、なぜそのメンバーで仕事をさせたのか、といった詳細をノートに書き留めて報告させるようになりました。

この状況は、Aさんが悪いから?

AさんもAさんですが、そもそもこの体制をとった課長はこうなる事が安易に想像できたはずです。

想像できたにも関わらず、「あいつ(気の優しい社員)の成長の為だ」という建前を掲げて1年間も継続していました。

自分がAさんに言うことを聞かせられないから、他の人にAさんをコントロールさせています。

自分では解決できない問題を、部下に押しつけているだけです。(本音)

この本音はバレバレなのに、堂々と「後輩指導だ」かのように接していました。

当然この社員は何度も課長に相談しています。

Aさんが言うことを聞いてくれない。

いつも丸め込まれてしまう。

そんな弱音を吐く社員に対して課長は「お前の意思はないのか!?」と問い詰めます。

そんな部下が情けなく思えて、奮い立たせようと思っているのでしょうが、

これは自分の情けなさ故の怒りを部下にすり替えてぶつける事で自分を保つ行為です。

Aさんに反抗される自分を部下にすり替え、すり替えた先を自ら攻撃することで

自分はAさんから反抗されていない、反抗されているのは部下だ、という錯覚に陥っています。

人間は弱い生き物。自分を守って生活している。

そんな毎日に耐えられなくなった社員は、第二工場の調整・管理役を降りました。

途中で投げ出すとはけしからん、と勘当した課長はその社員を期限付きで左遷しました。

どんだけヤバイんだよこの上司、と思うかもしれませんが、これはどんな会社でも起こりうる事です。

部下を伸ばそうと叱っているつもりが、自分の欠点を見て見ぬフリをする為に、同じ欠点を持った社員を徹底攻撃する。

自分の価値観に合わない行動をとる部下がいると、自分が否定されたような気がして執拗に攻撃する。

そしてこれらを崇高な部下育成だと勘違いして何年も続けている。

どこにでもある話です。

本当に部下育成をしたいのなら、なぜ部下はそのような行動を取るのか、その理由を理解しなければなりません。

おそらく、自分が解決しなければならない問題を、反抗してこない部下に持たせて攻撃する事で自分を守りたいだけなのでしょう。

部下を攻撃しているうちは、自分は大丈夫だと安心できるのです。

でも本当は、自分自身が解決策を見つけられておらず、自分自身どうして良いのか分からないのです。

そして部下は、上司の課題を本当に自分の課題だと思って真摯に受け止め、上司の代わりに潰れていきます。

人間誰しも弱い生き物ですが、早くこの事実に気づいて本来の力を発揮できる人が増えることを願います。