“ノムさん” 野村克也氏の「生き残る」技術 適材適所編

2020/7/27(月)
人材育成

こんばんは!ノムさんの生き残る技術 マネジメント編の続編です!

テーマは、「適材適所」

これは、ノムさんが野球チームという組織の中に、どのような人をどのように配置するのか、

という視点で語られているものです。

会社組織で人をどう配置するべきか、どのような人をどう配置すれば人、即ち組織は力を発揮するのか、私の経験も踏まえながらご説明いたします。

  1. 適材適所とは、主役と脇役のバランス
  2. 脇役に回ることの後ろめたさ
  3. 脇役にスポットライトを当てる方法

1、適材適所とは、主役と脇役のバランス

適材適所がうまく機能していない一例に、ノムさんはいっときの読売ジャイアンツを例に挙げられています。

具体的な年は明言されていませんでしたが、2004年と2005年のジャイアンツは3番〜7番まで長打が持ち味のバッターをずらりと並べたオーダーを組み、対戦チームの投手陣を震え上がらせていました。

しかし、見た目の迫力ほどこの打線は効果を発揮できず、勝利にも結びつきません。

事実この頃のジャイアンツは優勝戦線から離れていました。

クリーンアップから下位打線まで主役級で固めた打線で、本塁打はリーグトップでも打率は下位。

そして防御率が4位と6位(最下位)に引きづられるように、順位も3位と5位。

なぜ、スター軍団は勝てなかったのでしょうか。

ノムさんは、

その理由はただひとつ、圧倒的にバランスを欠いているからである。

野村克也. 生き残る技術 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.311-312). Kindle 版.

と結論づけています。

2、脇役に回ることの後ろめたさ

バランスとは具体的に何を指すのか。

端的に言えば、組織内の役割分担です。

例えば、社内トップクラスの超優秀な営業マンだけで構成された営業所で、その営業所の管理職であるリーダーが、メンバーから1名営業サポート役として各営業マンの支援に回ってもらいたいと考えていたとします。

もともと超優秀な営業マン達です。その内の1人が支援としてフル回転してくれれば、全員で営業に当たるより生産性は上がると予想したのです。

自分の腕に絶対の自信を持っている営業マンたちは、リーダーの指示に耳を傾けるでしょうか。

おそらく答えはノーです。

そしてその役は、営業所内で一番成績が低いか、又は年下の人間にやらせることとなるでしょう。

どちらにせよその人もまた社内では紛れもないトップ営業マンの一員で、自分よりも成績が低い人間もいる。

なのになんで俺が?という不満は容易に想定でき、もしかしたら全く支援せずに営業の足を引っ張って抵抗を見せるかもしれません。

これは、プロ入りから先発投手一筋だった選手が中継ぎや抑えに回る指示を受けて納得がいかない状態に似ています。

しかし、組織が力を発揮するためには誰かがその役割を全うしなければなりません。

「それは分かるが、なんで俺なんだ!こんなことする為に会社(プロ野球)に入ったわけじゃない!」

こんな感じになるでしょう。

3、脇役にスポットライトを当てる方法

実際、脇役に主役と同じようなスポットライトを浴びせることはできません。

しかしながら、自分が組織の発展に貢献しているんだという実感を持つことが出来れば、

脇役も輝き認められます。

そして、その脇役に徹してくれる人とは、ほとんどが主役になろうとして苦しんでいる人達です。

主役になるということは、それだけ大きな成果が求められます。

それに見合う成績を思うように残せない。

主役ではないけれど、「ここ」というポイントであれば力を発揮するかもしれない。

(「ここ」というポイントを見つけるための参考はこちら)

そんな人材が脇役として力を発揮します。

だから主役級ばかりを集めて脇役をやらそうとしても機能しないのです。

ここは一発ではなく確実に塁に出て欲しい。個人成績にはアウトがついてしまうけど、走者を次の塁に進めて欲しい。

そんな自己犠牲の精神を、主役に躍り出たがっている面々でズラリと並べても機能するはずがありません。

だからこそ、各々の得意分野を、揃えたい役割ごとに適した人間で分担すればいいのです。

そこには、花形でなくとも脇役を全うできる人間が必要です。

脇役は数字や成績で評価されにくい役割ですが、それを上に立つ人間が理解し、サポートし、認めることで組織は噛み合います。

少なからず、主役を目指していた人は脇役に「甘んじる」という感覚を持つはずです。

脇役を演じる事が、「負け犬」だと考え断固拒否の態度を貫く人もいるでしょう。

実際私も脱サラを決意した時は、営業から営業サポートの部署に異動することなど、これっぽっちも考えていませんでした。

そうなれば自分は負け犬になってしまう。それを認めたくない。そんな気持ちでした。

私はこれが、「名選手名監督にあらず」という言葉の理由だと考えています。

常に自分が主役だった人が、またはそれが自分の力で勝ち取った当然の結果だという考えの人が、

そうではない脇役のメンバーの苦慮を理解して束ね、1つの組織として率いるのは難しいのではないでしょうか。

結局のところ、スポットライトに浴びれないのは本人の実力だ、という苦い現実だけ突きつけ、そこに屈しながらも組織に貢献することの重要性を示せない人は、上に立っても人がついてこないのではないでしょうか。

〜最後まで読んでくださり、ありがとうございました〜

最後は名監督(名マネージャー)になる素養の話にまで発展してしまいましたが、適材適所を実現する上でトップの手腕は、やはり脇役の活かし方に現れます。

主役を持ち上げつつも脇役が輝ける組織を作り、成果を最大化するには、その苦労を理解できる人こそ最も重要だからです。

本日は以上です。

ご覧いただきまして、ありがとうございました。

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当ブログでは、私が起業を目指して失敗を繰り返し、肉体労働のアルバイトで一から出直した学びをアウトプットしています。


働く上で、大好きなプロアスリートの考え方を参考にし、多くを取り入れて来ました。
そこから得た経験も記事にしていますので、ぜひ他の記事もご覧いただけますと幸いです。

参考文献:「生き残る技術」(電子書籍版 / 著:野村克也 発行所:株式会社竹書房)